※2021年7月1日からヤフオクでは値下げ交渉の機能が使えなくなりました
「落札者心理を操る方法」について、お話ししたいと思います。
・・・といっても、テレパシーなどの方法ではありませんので、念のため。
ヤフオク!にはオークション形式と即決形式がある
ヤフオク!での出品方法には、開始価格を決めて参加者に競り合ってもらうオークション形式と、あらかじめ売りたい価格を決めておき、入札があったら即落札となる即決形式があります。
eBayから仕入れてヤフオク!で売る輸入ビジネスでは、初期のころはオークション形式で、しかも低価格からの出品をして、オークション開催期間の限界である7日間で確実に落札してもらうことを中心におこないます。
そして、資金が回るようになったら徐々に即決形式での出品の割合を増やしていきます。
私も初期の頃は1円からスタートするオークション形式でとにかく落札してもらって、ヤフオクの評価を稼ぎつつ、資金繰りを安定化させることに専念しました。
次第に資金繰りが良好になりつつあったときに、次のような推移で徐々に即決出品の割合を増やしました。
「オークション形式:即決形式=10:0」
「オークション形式:即決形式=7:3」
「オークション形式:即決形式=5:5」
「オークション形式:即決形式=3:7」
「オークション形式:即決形式=0:10」
値下げ交渉という謎のオプションがある
即決形式では、私たちの売りたい価格で落札してもらえるというメリットがありますが、反面、なかなか落札されないというデメリットもあります。
そもそも、ヤフオク!で欲しい商品を購入したいと考える参加者は、「少しでも安く買いたい」からAmazonやネットショップでもない、ヤフオク!での購入を選択するわけです。
この「少しでも安く買いたい」という落札者の気持ちにこたえるために、ヤフオクでは値下げ交渉というオプションを用意しています。
「値下げ交渉」のオプションは、即決出品にのみ付けられるもので、利用にあたって手数料は必要ありません。
落札者が、私たちが提示した即決価格に対して、「自分が買いたい価格」を3回まで申し出ることができます。
出品者は、その申し出られた価格で販売しても良いと思ったら「受ける」を選択すると、その申し出価格がただちに落札価格となって、落札者が確定します。
この「値下げ交渉」のオプションですが、いまいちヤフオク!のアピールが弱いのか、あまり参加者には浸透していません。
eBayから仕入れてヤフオク!で売る輸入ビジネスでは、即決形式で出品するときにはこの値下げ交渉を積極的に利用することを推奨しています。
あまり浸透していないオプションですが、しっかり活用すると効果が出るものです。
悪用厳禁!落札者の心理を操る方法を伝授します
ヤフオク!が全面的に押し出していないので、私はこの値下げ交渉をヤフオク!の代わりにアピールすることにしています。
具体的には、出品ページの商品説明文に値下げ交渉のメリットを記述して、落札者が交渉をしやすい環境を整えています。
さらに、魔法の一文を入れることで落札者が値下げ交渉をしやすい環境が整います。この部分が落札者心理を操る方法です。
まず、私たち出品者側に値下げ交渉が来ていることを、落札者側からは知ることができません。ここがポイントです。
その盲点を利用して、次の一文を「オークションの管理」→「オークションの編集」から「追加説明」の欄に書き込みます。
「多くの値下げ交渉、誠にありがとうございます!交渉が成立すると、オークションは突然終了します。現在、交渉を選定中ですので検討中の方はお急ぎください。」
この一文を入れると、不思議なことに交渉が全くなかった出品物にも交渉が入り始めます。
自分自身で何度も試して効果があったので、会員組織でのサポートでもこの方法を紹介していますが、多くの会員の方々から交渉が入るようになったとの喜びの声をいただいています。
値下げ交渉付きの即決形式として出品し直してみよう
消費者である私たちは、期間限定あるいは他の誰かに取られるという状況に大きく心動かされます。
あなたも、身のまわりのものを一度見てみてください。
すぐに買うつもりはなかったのに、販売終了をにおわせる言葉や声に押されて、つい購入してしまった商品があると思います。
私たちは商品を出品する側の立場で考えてしまうことが多くなりがちですが、以前のブログ記事でも話したように、落札者側の立場に立つと新たに見えるものがあります。
既に出品していて全く売れない即決出品形式の商品がもしあれば、一旦出品を取り下げてから、改めて値下げ交渉付きの即決形式として出品し直してみましょう。
なお、補足があるのですが、この手法は全ての商品に使えるわけではありません。
オークファンとeBayを往復するリサーチ作業で、日本で売れた実績のある商品であることが確認できていないと、全く効果がありません。
いくらなんでも、全く必要がない商品を身銭を切って購入しようと思う人は極少数です。その点だけは気をつけてください。
それでも売れない時は・・・この方法を試してみましょう!