タイトルのとおり、輸入ビジネスで私がしてしまった最大の失敗について話します。
今ではこの話を、セミナーや相談会でのいわゆる「つかみ」の笑い話として、みなさんに紹介していますが、輸入ビジネスをはじめたばかりの私には致命傷でした。
具体的には、資金が少ない状況で13万円もの損失を出してしまったことです。
それは商品販売以前の問題でした。
輸入ビジネスで一度に13万円もの損失を出した失敗
アメリカ・フロリダ州の転送会社に送ってもらったが・・・
アメリカ・テキサス州のeBayセラーから、ある工業用機械を落札したときのことです。
出品ページに掲載された写真をよく見ると、欲しい機械とは別の型番の機械が2台写っていました。
eBayでは、ヤフオク!と同じようにオークションシステムを通さない直接取引は禁止事項となっているのですが、PayPalの取引明細に記載されているセラーのアドレスに、あと2台の購入を持ちかけました。
セラーはその申し出を快諾してくれて、合計3台の機械を購入することになりました。
アメリカ国内のみの発送となっていたので、フロリダ州にある転送会社MyUSに3台の機械を送ってもらいました。
ここまでは順調だったのですが、この後に私は致命的なミスをしてしまうことになるのです。
その荷姿を見た私は驚愕しました
MyUSを何度か利用している私は、いつものようにそれらの機械を特に何も確認することなく、そのまま日本に転送してもらう手続きをとりました。
約1週間後に配送会社DHLの黄色いトラックが自宅の前に停車して、機械が荷台から降ろされました。その荷姿を見た私は驚愕しました。
なんと、3台の機械が港で見るような立派なコンテナに入った状態で、さらには機械の下には立派な木組みのパレットが付属していたのです。
荷台から降ろされたそのコンテナから配達担当者が機械を取り出し、さらに木組みのパレットの大がかりな解体作業が始まりました。
イヤな予感がした私はダッシュでパソコンに向かった
無事に3台の機械を取り出して、玄関先に並べてもらってからトラックは帰りましたが、イヤな予感がした私は、ダッシュでパソコンに向かってMyUSの管理画面をのぞき、また驚愕しました。
そこには1500.71ドルもの請求が!
当時の為替レートが1ドル=約90円だったので、約13万円もの請求がMyUSからされていたのです。
もはや機械を売って利益を出すことよりも、この請求をなんとかしなければと思って、メール・ライブチャット・あらゆる手段を使って請求の取り消しを願い出ました。
しかし、実際にアメリカから日本まで大きくて重い荷物が送られてきたわけですので、請求はくつがえりませんでした。あたりまえですよね。
たしかに、それらの機械は重量がある商品なので、ある程度の転送料は見込んだ上での仕入れでしたが・・・まさか、立派なコンテナやパレットまでひっついてくるなど思ってもいませんでした。
結局、この商品が出す予定だった利益は、13万円の損失が全て打ち消す結果となりました。
発送される予定の荷姿を確認する習慣をつけた
この出来事があった日から、商品が転送会社に届いたらすぐに、担当者にコンタクトを必ずとるようにして、発送される予定の荷姿を確認する習慣をつけました。
MyUSには非公開のメールアドレスがあることもつかみ、そのアドレスに向けて自分の笑顔の写真を添付して、おおぜいの顧客に埋もれないように自分をアピールすることも欠かしませんでした。
このことは思わぬ効果をうむことになり、それ以後MyUSから送られてくる商品が破損して届くことはほぼゼロになりました。
コンタクトをとる前とは比べものにならないほど緩衝材がたっぷり入った厳重な梱包で届き、それらの荷ほどきをするのが大変なくらいでした。
「魚心あれば水心あり」とはまさにこのことで、向こうの担当者も同じ人間ですので、写真入りの目立つメールを送る日本人である私のことをよく覚えてくれるようになって、担当者のダニエラさんとは仲良くなりました。
英語を恐れずにコミュニケーションをとろう
この出来事の教訓としては、英語を恐れずにコミュニケーションをとることは、結果的に私たちにとってよい結果をうむということです。
実は、英語を日常的につかっているであろうアメリカ人も、英語のスペルを間違えていることがあります。
英語が苦手で苦手で仕方がないのですが、そういった事実を知ったうえで、間違った英語でもいいので積極的にメッセージを送ることを習慣化しました。
あなたも、おそらく英語は苦手かと思います。
しかし、転送会社やeBayのセラーに対しては積極的なアピールを心がけると、まず損はしません。
転送会社から届いた商品が壊れまくって困っているという方は、英語を必要以上に恐れずに、コミュニケーションをとってみることをおすすめします。