プロ野球のドラフト会議が行われました。
年に1回、この時期に実施される会議ですが、有力な選手を各チームが順番に指名して、どのチームともかぶらなければ、そのチームが選手との交渉権を手に入れます。
同じ選手に複数のチームからの指名が入ると、くじ引きによる抽選となります。
手に入るのはあくまでも交渉権であって、選手はその交渉を拒否することができます。
ただ、交渉を拒否すると社会人チームの選手は2年間、それ以外の大学生・高校卒業選手は1年間、いわゆる浪人というかたちで次回のドラフト会議を待つことになります。大学受験の浪人生と同じ感じですね。
先日のドラフト会議でも、ある球団の有力選手が1年間の浪人生活を経て、意中の球団が交渉権をえることで決着がつきましたが、ドラフトの結果は選手にとっては人生を左右するものです。
このドラフト会議を、人身売買の場であり憲法で保障された職業選択の自由に反する、と評している評論家もいます。
ただ、問題なのはこの会議そのものではなく、球団との交渉を経て入団したあとは、ある一定期間その球団に所属し続けなければならず、他の球団との契約交渉をおこなえない部分にあります。
この問題を回避するために「フリーエージェント制度(FA制度)」という制度で、所属期間などの一定の条件を満たした選手は、球団の所属から離れて自由になれるようになりました。
最近、インターネットネットビジネスの業界でも、このフリーエージェントという言葉をよく見かけるようになりましたが、ここではそれについてのべることは避けておきます。
ドラフトを拒否することをふまえて、ヤフオクで落札された商品の販売を取り消しすることの是非について書いていきます。
ヤフオクで安く落札されたら取り消す?取り消さない?
すでに転売ビジネスを実践している方は、ヤフオク!で出品した商品が、思わぬ価格で落札されてしまって、どうしても売りたくない局面に遭遇したことが何度かあると思います。
思わぬ価格とは、もちろん安く落札されたということです。この時にどう対処すればベストなのでしょうか?
こういったブログで情報発信している人のなかには、納得できる価格で落札されなかった場合には、キャンセル料金を支払ってでもそのオークションを取り消してなかったことにしてしまえ、とアドバイスしている人もいるようですが、私はこの意見に反対です。
ヤフオクでの落札の取り消しは不可抗力があったときだけ
もともと、ヤフオク!でのオークションの取り消しという制度は、出品中になんらかの事情で販売できなくなったときに、仕方なく出品を取りやめにするという消極的な手段です。
たとえば、落札後に商品の不具合が見つかった場合や、商品が破損してしまった場合などの不可抗力があったときです。
オークション自体をなかったことにしてもらうには、商品説明文にオークションを取り消す理由を追記することが、ヤフオク!の利用規約で定められています。
金銭的な損失を回避できるが・・・
ヤフオク!でのオークション取り消し手数料は550円(税込)です。
思わぬ価格で落札されたことによって被る損失が、この550円よりも高い場合(ほとんどそうだと思います)に、オークションの取り消しに踏み切るようです。
金銭的な損失はこの一連の操作で回避できます。しかし、もっと大切なものを失うことになります。それは、ヤフオク!でのあなたの信頼度です。
出品しても誰も見向きもしてくれなくなる
落札者の立場で考えてみましょう。
ドキドキしながら自分が落札者になることを願って、オークションの終了を今か今かと見守っていたのに突然、一方的にオークションの取り消しを通告される。商品説明文には「事情により販売できなくなりました」の追記文。
それが初めてのキャンセルならばよいのですが、550円で損失を回避できることを知った出品者は、便利な保険を手に入れたとばかりに、それ以降何度も何度もキャンセルを繰り返すようになります。
そうなると、今後は出品しても、もはや誰も見向きもしてくれなくなります。
ヤフオクで安く落札されたからといって取り消してはいけない
「どうせ、またキャンセルするんでしょ?」
あなたのオークションIDは、すぐに取り消しをする悪質な出品者としてマークされるようになってしまいます。
ヤフオク!での出品者の評価基準は、評価欄の数字だけではありません。
思わぬ落札価格を、自分のリサーチが甘かった結果だとしっかりと受け止めて、さっさと販売して落札者から評価をもらって、新たな気分で次のリサーチにいかすようにしましょう。