これまでのブログ記事では、とにかく行動することの大切さを再確認してもらうために、様々な引用やエピソードをまじえて書きました。
実践報告も多くの方からいただいており、このブログも少しは人の役に立てているのではないかと、率直にうれしいです。
今回はいつもと違って、少しはペースを落としてみることも大切なことである、ということについて書いていきます。
無理が生じないような余裕を「あそび」という
建築関係の仕事をされている方や、理科系の学校に進んだ方はご存知かと思いますが、無理が生じないように持たせた余裕のことを「あそび」といいます。
身近な例で説明しますと、車の運転をする方は実体験されていると思いますが、自動車のハンドルには、やや余裕を持たせています。
ハンドルを操作してもタイヤが反応しない範囲。これを「ハンドルのあそび」と呼びます。
もし、この「あそび」がなかったとすると、ほんのわずかなハンドル操作で、車は急に曲がってしまい、事故が起こりやすくなります。
また、電車に乗ったときに「ガタンゴトン」となりますが、これは線路のつなぎ目がわずかに離れているからです。
もし、線路のつなぎ目が全くなかったとすると、気温の寒暖で金属が伸び縮みするので、線路が押されて曲がったり、その逆で隙間が大きくなってしまって脱線の原因となります。
「あそび」は不測の事態に必要
これらの「あそび」は、予期せぬ動作やあらかじめ起こるであろう変化に対応できるように、わざと設けられた「余裕」です。
私にも経験があるのですが、夏休みなどの長期休暇を迎えるにあたって、とりあえず予定表を作成したくなるものですが、その予定表には、ほとんどの場合無理があります。
あまりにも過密スケジュールであったり、そもそも実行に無理のある予定を立てると、多くの場合、綻(ほころ)びが生じてしまいます。
一刻も早く目標を達成することを願うあまり、できそうにもないスケジュールを立てると不測の事態が発生した際に対応できず、余計にストレスを抱えることになります。
スケジュールには「予備日」を設けておき、前倒しで予定を消化できた時には思い切って何もしなかったり、自分の好きなことをやるくらいの余裕を持たせた方が、長い目で見ると長続きします。
スケジュールを組む際には、あまり完璧なものを求めないようにしましょう。
とくに、副業以外に本業を持っている方は、自分ではどうしようもない不測の事態が起こりがちです。
目標を達成するのに必要な「あそび」
遊ぶことを英語で「play」というのはあなたもご存知かと思います。
なんと、本日のテーマ「あそび」も英語では「play」なのだそうです。
長期的な目標を達成するためには、たまには、ぱーっと遊びに行ったりする方が、精神衛生上にも良いのです。
その「遊び」こそが、あなたの目標を無理なく達成させるのに必要な「あそび」です。