「大変なことになりましたね・・・」
2011年3月11日14時46分
忘れようとしても、忘れられない突然の出来事でした。あなたは、どこで、何をしていましたか?
私は当時、輸入ビジネスの会員組織で統括サポート講師をさせていただいておりました。
ここ、大阪でも感じた揺れの直後、会員組織のサーバーが落ちてしまったのです。
すぐに主宰者の方に連絡をして、二人で「大変なことになりましたね・・・」このように電話で話していたのがまるで昨日のことのようです。
テレビではどこのチャンネルでも大震災に関する報道をしている時、サポートに寄せられたご相談の内容は、これからの我が国を真剣に心配しているものばかりでした。
このようなことをしていて良いのだろうか?
私にできることはないだろうか?
これから日本はどうなっていくのだろうか?
ご相談にお答えする一方で、「私にも何かできることはないか?」と考えて、当時の自分に今すぐできることとして、微力ではありましたが、当時の収入の5分の1にあたるお金を義援金として寄付させていただきました。
19歳の時に阪神淡路大震災を経験したのですが、当時、良かれと思ってなのか日本全国から古着などが送られて来て、被災地ではその対処に困ったという話をよく聞きました。
そうであれば、人的援助をしてくれる団体へ寄付した方がすぐに役立つと思ったのです。
テレビ越しで見た映像は一生忘れないでしょう
我が国は、太平洋をぐるっと囲むように取り巻く「環太平洋火山帯」の真上に列島があり、世界で発生した巨大地震のほとんどがここで発生しています。
このことは地理の授業で習った覚えがあります。
つまり、地震からは逃れられない運命にあり、私たちの生きている間なのか、あるいは子々孫々の代なのかまでは全く予測ができないものの、確実に起こるということです。
西日本は地震が少ないから実感がないなぁ
こう思う方も多いでしょう。
しかし、私も西日本の大阪に住んでいますが、あの日、テレビ越しで見た映像は一生忘れないでしょうし、とても人事とは思えませんでした。
「熱しやすく冷めやすい」と称される私たちなので、区切りの良い年数や記念式典などがない限り、忘れてしまっている方も多いかと思います。
地球を天体レベルで考えた時に、10年という時間は、人間でいうところの瞬きをする間のように短いものとも言えます。
ですが、いつまでも未曾有の大災害を忘れてはならないですし、今もなお不便な生活を強いられている方々が、大勢いらっしゃることを忘れてはならないのです。
災害に対する備えを十分にして、常日頃から防災意識を高めておくことが、私たちに必要なことだと実感する本日です。
そんな東日本大震災から今日で10年が経ちました。先に述べたように、まるで昨日のことのようです。
亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りすると共に、今もなお不便な生活を強いられている方々へ、復興に向けて微力ながらも陰ながら応援させていただきます。
津波による直接の被害は無かったものの・・・
東日本大震災の直後、ヤフオク!で売れた陶磁器を福島県へお届けした時に、落札者からお電話をいただきました。
その方は津波による直接の被害はなかったものの、棚に並べていたコレクションが、全て粉々になったそうです。
消え入りそうな声で「また集め直しですよ・・・」と仰っていたのを聴いて、何とも言えない気持ちになりました。
電話を切る時に、世界に眠る素晴らしい商品を日本に迎え入れて、コレクターの方々のお手伝いをすることこそが私の使命なのだと心に強く思いました。
地震発生からまだ1ヶ月も経っておらず、復興というよりも、道路などの交通網が寸断されており、無事にお届けできるかどうか気を揉んでいた頃です。
商売とは、ひとことで言えば「信用」
首都圏を中心に、自宅への交通網がストップした影響で、いわゆる帰宅難民が数十万人にも上ったのも記憶に新しいところです。
輸送も滞っているので、東北・関東地方を中心に日用品などがお店の棚から次々と消えてしまっていました。
案の定、Amazonでは普段は数百円で買えるような乾電池も、1,000円台から数千円台まで見ている間に値上がりしていました。
物流網の寸断で供給が追いつかなかったことも原因でしょうが、中には転売目的で買い占めていた者も多かったようです。
賛否あるかと思いますが、私の個人的な考えとしては、人の不安や不便に立脚したもの。それはもはや商売とは言えないと思います。
本当に欲しい方々へ行き渡ったのであれば良いのですが、どう見ても便乗値上げのチャンスを逃すなとばかりに群がったハイエナのように私には映りました。
商売とは、ひとことで言えば「信用」です。
そのようなことをして一時的にお金を得られたとしても、仕方なしに買った方はまたそのお店を利用しようと思うでしょうか?
お客様はしっかりと覚えているものです。
(このあたりのお話は、裏メルマガで語っています。)
業績が悪化した時、会社や組織は実にドライ
ところで、大震災を目の当たりにして私が感じたこと。
それは、収入を得る手段がたった一つしかないと、それが突然途絶えた時に、たちまち困り果てるというものです。
お金を得る手段として、会社や組織からの給与に頼り切っていることの危険性です。
会社や組織は、業績が悪化した時に真っ先に人件費の削減から着手します。
こういった時、会社や組織は実にドライです。
そうすると、人員の削減に踏み切ったり残った社員などの業務負担が増すのです。
業種にもよりますが、自然災害などで工場の操業がストップしたり支店での営業ができなくなると、そういった断行も行われるのです。
これまであてにしていた収入が、自然災害によってゼロになってしまう恐れもあるのです。
収入源の選択肢についても考える一日に
一部の地域のみの自然災害だったとか、 自分の住んでいるところには関係がないとか、そうやって見なかったことしようとしても、人と人との取引で成り立っている部分が大きいので、全く無関係のことで済ませられないのです。
収入源の選択肢を多く持つことによって、そういった突発的な出来事からご自身やご家族を守ることもできるようになります。
今日という日を迎えて、防災意識を高めると共に、ご自身やご家族の生活を守るために、収入源の選択肢についても考える一日にしていただきたいと思います。