ちょっと想像してみてください。今、あなたの目前には競技場のトラックがあります。
このトラックをつかって、今から何度も何度も周回してフルマラソンの距離と同じ42.195キロメートルを走ってもらいます。主催者からは次のような指示がありました。あなたはどちらかの指示にしたがって走ることになりました。
・今から5時間、とにかく走ってください
・42.195キロメートルの距離を5時間で走ってください
さて、あなたならばどちらの指示にしたがって走りたいと思いますか?
同じような指示ですが、どちらが楽に走ることができるのでしょうか?
インターネットビジネスで稼ぐために必要な考え方
多くのフルマラソン大会では、5時間という制限時間が設定されているそうです。
5時間走ること自体に違いはありませんが、前者と後者で明らかに違うことは、自分で目標となるものを設定できるかどうかです。
前者の指示にしたがって走っていると、最初の足取りは軽やかなものの、自分がどのくらい走っているかを把握しにくいので、終わりの合図があるまでが非常に長く感じます。
腕時計に何度も目をやりながら「いつになったら声がかかるんだろう・・・」と、そのことばかりを考えてしまいます。
走るペースも考えずにひたすら走るわけですので、訓練した人でない限り、すぐに疲労はピークに達します。
逆に、後者の指示にしたがって走る場合、5時間で走ることがわかっているので、自分でペース配分を組み立てることができます。
同じように腕時計に時々目をやりながら、1時間でどのくらいの周回を走れば良いかとペースを考えながら、時には足を速めたり疲労が感じられたら足取りをゆっくりにします。
最初は誰だってやる気がある
では、先ほどの走り方の違いを、私たちが取り組んでいるインターネットビジネスでお金を稼ぐことにおきかえてみましょう。
・今から1年間、とにかく稼ぎましょう
・月に30万円の利益を1年間で達成しましょう
どちらの稼ぎ方でも、最初はやる気にみちあふれているので、夢中で作業を進めて利益を得ようと努力します。
稼ぐことができない人はこのパターン
前者の方がなんとなく多くのお金を稼げそうなイメージがありますが、長距離を走ることと同じで、いつも同じペースで走ることができるわけではありません。
ビジネスには不測の事態はつきものですし、日常生活での出来事がメンタルに影響を及ぼすことも十分に考えられます。
1年間つまり12ヶ月の取り組みがすべて順調に進むとも限りません。
取り組みはじめて数ヶ月経過したある日、最終目標である月額30万円の利益に遠くおよばない成績であった場合、その事実にがく然としてしまって、人によっては嫌になって辞めてしまうこともあるでしょう。実際、このような人を多く見てきました。
こういうタイプの人は目標の利益額を達成できる
後者の場合、先に月30万円の利益を達成することを目標として定めているので、そこから逆算して1ヶ月間でどのくらいの利益を得るとよいかを自分で設定することで、その小目標の集合体が最終目標である月30万円の利益につながりやすくなります。
たとえ赤字が続いたり利益が出ない期間があっても、最終的に月30万円の利益を達成できるように持っていけばよい、と自分にいい聞かせて再び走り続けることができます。
このタイプの人はあっさりと目標の利益額を達成してしまいます。
稼ぐことができる人は取り組む前に目標と達成時期を決める
なにごとも、取り組む前に長期的な戦略を練る必要があります。
インターネットビジネスで稼ぐことができる人は、取り組む前に明確な目標と、その達成時期を先に決めています。
今まさに、インターネットビジネスをスタートさせて走り出そうと靴の紐を結んでいる方は、「いつまでに・どのくらい・どのように」走るのかを、じっくり考えてから足を踏み出しましょう。